国際理解フェスティバル
せいかグローバルネットの総会終了後、恒例の「国際理解フェスティバル」を開催しました。司会は精華西中学校の二人の生徒さんが務めてくれました。
今年のテーマは「世界の窓を開こう」です。ロビーには、奈良県ユニセフ協会に、ご協力いただいて、「きびしい状況下の世界の子どもたち」をテーマに、写真と関連する品物を展示しました。学校に通えない子供たち、きびしい状況下でも希望を失わない子どもたちは、私たちをも、力づけてくれるようでした。水汲みの壺、地雷、ワクチンなどが並び、病気を運ぶ蚊を防ぐのに活躍している日本の蚊帳も展示しました。 ホールの中での、プログラムの一つ、「外国料理を食べてみる」では、地域で生活している外国の人たちの協力で、4つのブースが並びました。「アップルケーキ(スエーデン)」「マレーシア風焼きうどん」「クランベリージャムとクランベリージュース(アメリカ)」「肉だね入りの揚げパン、かぼちゃのフリッター(南アフリカ)」です。それぞれに時間をかけて準備してくれた心づくしです。おいしい食べ物はお互いに気持ちを通わせ、おしゃべりがはずみ、楽しい時間を過ごしました。 続いて、「日本に来て(外国で生活して)びっくりしたこと」をテーマに、4人のスピーチがありました。
アメリカから来た女性は、「成田空港から新宿に出て、初めて目にした道路の点字ブロックに???知ってみると、障害をもつ人にやさしいと感じた」「歯医者さんや美容院で、目元にタオルをのせてする親切な仕事ぶりに感心した」「細かくゴミを分別して、リサイクルがすすんでいる」などを発表してくれました。 また、マレーシアから来た男子学生は「映画のチケットの高いのにびっくり」「映画が終わったと思って立ったら、日本人はエンドロールが終わるまで席に着いていておどろいた」などの話をしてくれました。 ドイツに留学した経験を話してくれた日本人は「ドイツでは『閉店法』という法律で、日曜日は、大きな駅などにある店以外は、閉店する。」「路面電車がたくさんあって、24時間走っている。駅には改札がなく、ホームで切符を買って乗る。検札の時、切符を持っていないと、罰金が高い。」「トイレは100円程度の有料」「飲んだ後のペットボトルを店に返すと、50円くらい返金されるので、みんな、持っていく」「サッカーはとても人気があって、大いに盛り上がる。でも、フーリガンがいて暴れるので、日曜日はいつも、警察は総動員で取り締まることになる。」「ドイツのビールはコーヒーと同じ、出勤前にも飲んでいる」など、お国ぶりの違いを話してくれました。 中国、内モンゴルで日本語を教えてきた男性は「中学生は全寮制で、朝6時に起き、7時から11時30分まで勉強、2時までは昼食と昼寝タイム、また勉強、夕食後も6時から10時まで勉強をして寝る、そんな生活をしている。」「部活もないし、塾へもいかないで、学校で勉強する。」と、学校生活を紹介してくれました。「そんな中で、生徒と先生の距離は近く、一緒に食事をしたり、休みの日に一緒にでかけたりすることが多い」「生徒は先生を尊敬し、一緒に食事をすると、椅子を引いたり、食べ物、飲み物を進めたり、最後は代金も払ってくれる。」「日常のいろいろなことを気にかけてくれて、親しみと尊敬を表現する。」と、日本との違いを話してくれました。 今年のフェスティバルは、交流員のジェイクさんのプロデュースで、例年より、なごやかなものになりました。
(SGNニュース第18号四月追加版より。写真はFacebookより。)