第21回日本語による外国人のメッセージコンテスト
2022年12月11日(日) 精華町役場交流ホールで、せいかグローバルネット、精華町、NPO法人京都海外協力協会と共催で開催しました。発表者8名、聴衆48名にお越しいただきました。ご参加いただき、ありがとうございました。
NPO法人京都海外協力協会会長の亀村佳都さんの開会のあいさつで始まり、アメリカ、イタリア、インドネシア、韓国、台湾、マレーシア、モンゴルの7か国8名の日本に住む外国人の方々が「あなたにとって日本とは? ~これまでとこれから~」をテーマに日本で生活していて感じたことを上手な日本語で発表されました。
「日本に来て私の人生は豊かだと分かりました。」
「日本人と交流し、自分の国について教えたい。」
「日本人から多くの優しさと感謝の言葉を受け、母語も感謝の言葉が多くなりました。」
「日本に来てから生きていくエネルギーが大きくなりました。」
「交通の便利さと治安の良さで一人でどこにでも行けるようになりました。」
「ただいま。日本にルーツがあるので、日本での私の過去をより深く知りたい。」
「四季ごとに色どりの美しいこの国で、私も誰かの人生に色を付けられることを願っています。」
「日本とは幼い頃からアニメや日本文学に親しみ一緒に過ごしてきた幼なじみのようです。」
発表の後には、精華西中学校国際交流部が「外国のマナー」、木津南中学校チャレンジ部が「日本の名産と世界遺産」のクイズで発表者も会場のみなさまと共に楽しみました。
参加されたみなさまからは次のような感想をいただきました。
皆さんの日本語の上手さにとても感動しました。文化も言葉も違う異国での生活、本当に大変ですがその中で苦労、努力を重ねられ充実した生活をされているようで、とても嬉しい気持ちになりました。
自分が思っているより、留学生の方々は日本に来たことで、人生に大きな影響を与えているのだと知り、それと同時にとても大変な思いもしているので、私も海外に行って頑張りたいと思います。
外国の方々の日本語スピーチを聞くことは初めてだったので、どのスピーチも興味深く、日本とのつながりを語られている姿が大変魅力的でした。
日本人として生活していると気づかないことを、今日のメッセージを聞くことで、改めて日本の良さや海外から見た日本を知ることができたので、とても良い機会でした。
中学生のみなさんのプレゼンも知らないことが多くて楽しかったです。楽しい企画でした。
一方 会場には、JICA海外協力隊のパネルコーナーもあり、
医療、文化、教育等、多種にわたる幅広い活動をされていることに感動を受けました。
今まで広告等でしか目にすることがなかったので、活動者の支援方法や活動の広報誌を見ることができて、少し身近になったように感じる。
JICAの取り組み等が詳しく展示されていて興味を持った。
色々な支援があるんだなと思いました。
活動の様子がパネル写真からよく伝わってきました。
などの感想をいただきました。
審査の結果は以下の通りです。
最優秀賞:
ティ ジア チェンさん テーマ「日本に来てから」
優秀賞 :
パトリシア ユゴさん テーマ「私を成長させる場所」
ソン サンドさん テーマ「日本という幼なじみ」
二コラ ピアニさん テーマ「ただいま」
審査員の代表として、NPO法人京都海外協力協会理事の杉浦秀隆さんがコンテストの講評をしてくださいました。
*京都青少年ゆめネットワーク(愛称:ゆめっと京都)から「地域の若者スポットライト事業」として高校生が取材に来られました。
コロナ禍のため、2年間動画で募集のコンテストでしたが、3年ぶりにコロナ禍をすり抜け対面で実施しました。外国の方が一生懸命、伝えようとする熱い思いに感動!感動!の連続でした。その感動を会場のみなさまと直に共有できる空気感に対面のよさをしみじみと感じました。
直前になりお二人の方がコロナ禍で出席できず大変残念でした。ご本人たちも大変悔しがっていました。来年のリベンジを願っています。そして、コンテストに出場したことを日本での楽しい思い出の一つとしてほしいと願っています。
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