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第27回地球っこ講座―非識字体験ゲーム「ここは何色」

10月29日(日)午後1時30分から3時30分まで、精華町役場の交流ホールで、精華町とせいかグローバルネットNPO法人京都海外協力協会(KOCA)との共催での国際理解講座「地球っこ講座―非識字体験ゲーム「ここは何色」を開催しました。


12か国の言葉で書かれている「色」を仲間と協力しながら調べて、100マスの絵を完成させるワークショップです。文字が読めないことを体感し、外国で暮らす苦労や大変さに気づき、外国のことをもっと知りたい、学びたいという意欲付けにつなげていきます。また、日本語の文字が読めない人たちのために、どのような工夫ができるかを考えていきます。


小学生から大人まで23名の方が参加しました。



参加者は開始までの時間に、大きな世界地図に行ったことのある国に赤シール 行ってみたい国に青シールを貼ってもらい、グループでの自己紹介もそれを話題に進めてもらいました。


初めに、ゲームのルール説明として、タイ語→スペイン語→中国語の順で説明用紙が配られたので、最初の非識字体験に戸惑っていました。日本語のルール説明が配布されて、やっとゲームのルールが分かり、ゲームを始めることができました。まず、指示カードにある色を、会場にあちこちに掲示されている12か国の色辞書から、検索してきて、指示された100マスの番号に指示された色を塗っていきます。1回目は、色辞書の場所を探すのに時間がかかったり、色塗りが上手でなかったり時間がかかっていましたが、2回目はコツをつかんだのか時間内に、完成度の高い図が、各グループ出来上がっていました。お互いの作品を鑑賞・評価して、記号としか見えない12か国もの文字にも関わらず、作品が完成できたことに、お互いの努力をたたえあっていました。そして、グループで、ゲームを通して感じたことや考えたことを話し合い、全体で共有しました。


会場には、せいかグローバルネットの活動の様子とJICA海外協力隊の活動のパネル写真展もあり、国際色豊かな雰囲気の中で、文字が記号にしか見えないという体験を通して、日本に住む外国人の気持ちを考え、私たちには何ができるかを考えました。


各グループからは、日本語が分からないという外国人の気持ちがよく分かったので、身振り手振りのジェスチャーでもいいから、外国人に親切にしていきたい。いろいろな外国の言葉を学びたいなどの意見が出ました。最後に言語分布で、一つの言語が公用語となっている国が1か国だけの言語と、数か国の公用語となっている言語があることの説明がありました。(フランス語はフランス以外でも公用語として話されている。など) 他に、イスラエルに旅行に行かれた方から、現在の世界情勢を憂いて、イスラエルの壁の写真で、壁のある国の現状についての話もありました。


2023年10月30日(月)の『京都新聞』の「山城」に記事が掲載されました。

 




アンケートには以下のような意見がありました。

  • さまざまな言葉(色)を知ることができたし、一つの言葉が、いろいろな国で使われているということも知ることができたので、良い勉強になったと思います。

  • 日本語が分からない人にどうすれば、うまく接していけるかを考えてみたいです。

  • 日本語が分からずに日本に来たら、本当に大変だと思います。(買い物や手続き等)それを踏まえて外国人に接したいと思います。

  • 世界には、自分が知らない言語がたくさんあるんだなあと思いました。外国の方が日本の文字や文化をどのように見ているのか、考えるいいきっかけになりました。

  • 言葉が分からないってこういうことなんだなと思った。外国人は大変だなと思った。

  • 自分たちから見て、外国語が分からないのと同じように、外国の人から見て日本語が分からないことについて考えました。

  • 世界にある様々な言語に触れて、ゲーム感覚で楽しめた。

  • 字が分からないのは、生活だけではなく、命に関わることなので、助けてくれる人がいるとありがたいと感じた。

  • 私には、ヒンディ語やアラビア語などは、暗号のような訳の分からないものにしか見えませんでした。だから、言葉が分からないというのは、とても不便で気持ちが落ち込むものだと思います。なので、言葉が分からないという方がいたら少しでも助けになる行動をしたいです。

  • 昔は、日本にやってきたとき、日本語が分からなく、困ったことを思い出しました。今後日本語が分からない人に接する時に思い遣りを持とうと思います。

  • 楽しくて、おもしろかった。「ここは何色」のチェックは厳しいけど、合格できてよかったです。「命」というかんじを初めて知りましたので、よかったです。

  • とても楽しかったです。今まで海外に行ったとき、英語を話すと通じたのですが、全く知らない言語を話す国に行ったとき、の気持ちが分かったような気がします。

  • 言葉が分からないまま、他の国に生活することはどれぐらい大変なのかをちょっと分かるようになりました。

  • ワークショップを通して、分からない言語はとてももどかしく混乱するので、日本で暮らす外国人の苦労を体感することができた。わかりやすい日本語でゆっくり話したり、身振りを手ぶりを使ったり、英語を話したり工夫しないといけないと思った。


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