第16回日本語による外国人のメッセージコンテスト
12月10日(日)、精華町役場交流ホールで、開催しました。ロシア、アメリカ、ベトナム、オーストラリア、カナダ、中国、韓国の7か国9人の出場者が、それぞれのメッセージを日本語で発表しました。9人の方に共通していたメッセージは「○○人は▽▽である」とか「●●は▲▲である」というように国や国民・物事をステレオタイプで決めて判断しないでほしいということを、大阪の人や マスクをする人 祝日 迷信 コンビニ アルバイト 自国のアイデンティなどに焦点化して伝えていました。 昨年に引き続き、木津川台にある同志社インターナショナルスクール京都の生徒が5人参加。そのうち3人は2回目の出場となりました。観覧者の中にも昨年に引き続きの方もおられて、スピーチの内容と日本語の上達ぶりに感心しておられました。 KBS京都テレビが取材に来られて、12月14日のニュースフェイスで放映されました。みなさんご覧になっていただけたでしょうか。一所懸命さが伝わってくる内容でした。 <審査結果> 最優秀賞は、「グローバル社会で生きるために、異文化理解に必要な能力はクリティカルシンキングの教育」と熱く語ったシッソコ エカテリーナさん(ロシア)。優秀賞は「他国に対してステレオタイプで判断しないで」と訴えたズオン・ティ・リエン・タオさん(ベトナム)と「日米の迷信を比較しながら、迷信がコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしている」と話した有光 エヴァン 幸生さん(アメリカ)が受賞しました。 今年から新たに審査員特別賞を設け、審査員の方に特に印象に残った方を選んでいただきました。最初の受賞者となったのは「マスクというテーマから日本人の国民性やコンプレックスに触れ、マスクを外し自分の意見や考えを主張した方が、互いの理解が深まる」と主張し、審査員を「マスクと日本人のメンタリティとを結びつけて考えたあたりに、想像力の高さを感じました。日本人ではまず間違いなく気づかないポイントです。このメッセージコンテストにふさわしいお話だったと思います。」と感心させたレモニー・ポーティアスさん(カナダ)が受賞しました。 審査を集計する間、青年海外協力隊として、モンゴルで活動してきた松畑愁梨さんの活動報告と 木津南中学校チャレンジ部による活動発表「京都の世界遺産について」と精華西中学校国際交流部による「世界のクイズ」があり、はりつめていたコンテストの会場の雰囲気を和らげ盛り上げてくれました。交流の時間にはメイドイン外国のお菓子を食べながら、お互いにリラックスタイムを楽しんでいました。 3人の方がホームスティを希望し、ファミリーとの充実した時間を過ごされたそうです。 9月の募集からスタートしたコンテストですが、多くの方々の支えにより密度の濃い国際理解と国際交流ができたと思います。初めてKBS京都テレビで放送されたのをステップとしてさらにコンテストを通した国際理解を充実していきたいという思いを強くしました。